地域における公益的な取り組みSDGs
日本原荘×SDGs
日本原荘の9つの取り組み
持続可能な開発目標(SDGs)とは,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
社会福祉法人日本原荘では、事業を通じて地域とともに持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて様々な取り組みを実施しています。

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生活支援サポーター養成事業、及び同サポーターと協働による
高齢者世帯への生活支援の実施
幣荘では高齢者が可能な限り、住み慣れた地域で自分らしく生活するために行う事業として、生活支援サポーター事業を展開しております。独居高齢者、高齢者世帯の方で、ゴミ出し・買い物などのちょっとした生活支援が必要な方に対して、当地域の元気な高齢者を対象に支援の担い手となる生活支援サポーターを養成するための幣荘養成講座を受講していただき、本講座を修了された方で活動を希望される方については生活支援サポーター登録し、日本原荘生活支援担当職員(コーディネーター)とともに支援活動していただきます。

活動においては、幣荘コーディネーターが利用者と生活支援サポーターとの間の調整を行い、円滑な活動ができるように支援します。そして生活支援サポーターの方の持つ豊かな経験と知識・技能を生かすとともに、高齢者の生きがいの充実や社会参加の促進による地域社会の活性化を図ることを目的とします。
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在宅高齢者向けの相談窓口を設置し、
勝北圏域内の高齢者ニーズ把握の実施
在宅介護部門を設置し、当地域内における在宅高齢者ニーズを情報収集等の調査を実施するなかで必要であれば生活支援サポーターなどと協働し在宅生活支援をサポートしていく体制を構築しています。
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独居高齢者、高齢世帯を対象とした配食サービスの実施
地域の独居高齢者若しくは高齢者世帯のうち、調理などが困難で栄養状況の悪化の恐れがある方などを対象に、幣荘より月曜日から金曜日の昼食を低額負担で提供する配食サービス事業を展開しております。アセスメントを基に管理栄養士により栄養管理され、当日調理した昼食を法人職員が利用者に直接配達することで見守り安否確認も併せて実施しています。
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生活困窮者支援活動
美作市内の社会福祉施設等が運営費を拠出し、各施設が行う事業の中で生活困窮者を発見し、支援を通して自立を促せる可能性がある者に対して、各種事業を行っています。(美作お助け隊)
生活困窮者に対し、活力をつけてもらうために一定期間弁当を無料で配布することにより、生活の自立に向けた支援を行います。(かつ弁事業)
ごみ屋敷状態にある世帯を発見し、支援を通して自立を促せる可能性がある者に対し、各施設が職員を派遣し、清掃活動を行っています。(お家さわやか事業)
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生活困窮者就労訓練事業(生活困窮者自立支援制度)
津山市・美作市と連携を図り、当地域において、様々な理由による困難の中で生活に困窮している方に、「就労の機会・就労の場」を提供するなど包括的に支援する事業であり、就労訓練を通じて目指す自立のかたちは異なるが、地域において就労できるよう支援していく活動になります。この活動は当地域の労働力人口が減少する中で、地域を維持していくための「社会の支え手」を一人でも多く増やしていく一助になるよう実施しております。
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障がい者の中間的就労支援
美作お助け隊の事業の中で、引きこもりなどにより生活困窮者となっており就労訓練が必要な者を、美作市の生活困窮者相談窓口に繋ぎ、各施設が就労支援事業者として一定期間就労訓練を行い、一般就労へ繋げます。(わーく・わーく事業)
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勝北つどいの場「福ちゃん家」の設置運営
旧デイサービスセンターの建物を利用して勝北つどいの場「福ちゃん家」を週1回開催しております。
独居高齢者など孤立しがちな方に対して交流の場を提供し、地域に孤立させないことを目的として事業を行っており、運営については生活支援サポーターから協力者を募り、スタッフとして協力していただいております。
(令和元年度46回開催計940名参加)
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中学校等の福祉教育活動における職員派遣
地域の中学校と連携し幣荘職員を講師派遣し、出張授業を通して、生徒たちに福祉の現状や人と人とのつながりの大切さを伝えるとともに、生徒たちが互いに人間的に成長しあえるような授業を行い、障がい者や高齢者などとの出会いや体験談などを通じて、生命の尊厳や人間の生き方について学んでもらい、それぞれの立場や心情を思いやり、互いに支えあうことの素晴らしさに興味をもってもらう事を目的に実施しております。また別の授業で「車椅子体験学習」の時間も設けてもらい、車椅子の使い方や、介助する際の注意点などを実際に体験して理解してもらう活動も行っております。
(令和元年度勝北中学校2回派遣 津山中央看護専門学校14回派遣)
夏のボランティア体験
- 〈活動目的〉
- ボランティア活動に関心のある学生を対象に、近隣の社会福祉施設や地域のボランティアグループ等でのボランティア体験を通じて社会福祉やボランティア活動についての理解を深めると同時に、さまざまな出会いの中から新しい発見や「活動を共にする」視点を育むことを目的としています。
- 〈活動内容〉
- 特別養護老人ホームでボランティア体験を行ってもらいます。体操の補助、施設内の掃除、入浴介助を通して、ご利用者とコミュニケーションを図ってもらいます。実際の援助に関わってもらい、特別養護老人ホームがどういうところかを知ってもらいます。
- 〈活動実績〉
- 7月中旬から8月末までの期間内に、3日間の受け入れを年に1回実施しています。
職場体験
- 〈活動目的〉
- 学校を離れ、地域の職場で働いている人たちとふれあう事によって、社会人として必要な礼儀作法や規律を身に付けてもらいます。また自分自身が働く事を通して、自立心や忍耐力を養います。職場体験を通して、自分の将来や進路決定に向けて、自分なりの考えが持てるように支援します。
- 〈活動内容〉
- 体操の補助、施設内の掃除、レクリエーション補助を通して、ご利用者とコミュニケーションを図ってもらいました。職場体験を通して社会人として必要な挨拶や自立心を身に付けてもらいました。
- 〈活動実績〉
- 学校が指定された3日間の日程で、年に1回受け入れを実施しています。
中学校での出張授業
- 〈活動目的〉
- 出張授業を通して、生徒たちに、福祉の現状や人と人とのつながりの大切さ知ってもらいます。また日本原荘と地域の学校と連携しながら、生徒たちが互いに人間的に成長しあえるような授業を行います。子どもたちが、障がい者や高齢者などとの出会いや体験談などを通じて、生命の尊厳や人間の生き方について学んでもらい、それぞれの立場や心情を 思いやり、互いに支えあうことの素晴らしさに興味をもってもらう事が目的です。
- 〈活動内容〉
- 中学校での総合学習で「福祉にいて学ぶ会」という時間を設けて頂き、出張授業を行っています。施設訪問に際しての心構えや注意点をクイズ形式にして考えてもらいます。また別の授業で「車椅子体験学習」の時間も設けてもらい、車椅子の使い方や、介助する際の注意点などを実際に体験して理解してもらいます。
- 〈活動実績〉
- 年に2回学校に訪問して授業を実施している。時期は生徒が奉仕活動を行う為、施設に訪問する数週間前に実施しています。
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災害時における各種支援活動の実施
岡山県DWAT災害派遣福祉チーム等へ職員派遣
岡山県DWAT災害派遣福祉チームとは、岡山県社会福祉協議会を事務局とし、岡山県社会福祉法人経営者協議会・岡山県老人福祉施設協議会の会員に呼びかけ参加を募り、高齢、児童、障害の各分野の福祉の資格を持つ職員が集まった支援チームのことであり、県内で起こった災害時に要請を受け避難所で活動しました。
また全国版老施協DWATにおいても職員を登録するとともに、県社会福祉士会からの要請にも応じるなど柔軟に対応しています。
主な支援活動として、
要支援者の支援(各種団体と連携を図りながら受け入れ先の手配、避難所での生活支援、相談援助)
支援者の支援(福祉職の視点から
- ①医師、赤十字、保健師、常駐ボランティア団体等の各種団体相互の連携の支援や強化、
- ②常駐し避難所運営にあたる市職員、学校関係者、地元住民組織と連携を図りながら避難所運営の支援)を行っています。
〈活動実績〉
東日本大震災(福島県・岩手県に職員派遣)
西日本豪雨災害(岡山市・倉敷市へ職員派遣)
台風19号災害(千葉県へ職員派遣)
津山市福祉避難所として登録
福祉避難所は、一般の避難所での生活が困難な方が、安心して避難生活ができる体制を整備した避難所のことであり、災害発生時に開設した避難所において、避難してきた人の中に対象となる方がいれば、保健師等の意見を踏まえ必要性の高い方の優先順位を決定し、市が協力協定を締結する施設に福祉避難所の開設と受け入れを要請する。福祉避難所に避難している避難者は名簿が作成され、安否確認等の必要に応じ情報が開示される。※福祉避難所は、災害時に必ず設置されるものではありません。
福祉避難所の対象者は、高齢者、障害のある方、妊産婦など一般の避難所生活において何らかの特別な配慮を必要とする方(要配慮者)で、社会福祉施設や医療機関などに入所・入院するに至らない程度の在宅の方が対象。状況により、対象となる要配慮者の家族もしくは介助者の方(1名程度)も、福祉避難所へ避難することができます。